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壮瞥の「奥洞爺牛」秋にも提供、ブランド力向上図る
【2011年7月12日 室蘭民報朝刊】
壮瞥、蟠渓、北湯沢の3温泉地区を「奥洞爺温泉郷」としてブランド化を目指す同温泉郷地域活性化事業委員会(委員長・阿野光弘NPO法人そうべつ観光協会長)は、壮瞥町内で育てた和牛を使ったメニューを考案し、秋から提供を始める予定だ。
同事業は国の補助を活用し、3温泉地区の旅館経営者らが中心となって「手に届く贅沢(ぜいたく)」をコンセプトに、奥洞爺温泉郷のブランド力向上に取り組んでいる。
事業委員会では、食のイメージアップとして、壮瞥町内の牧場で肥育され、東京の市場でA3~5ランクが付く黒毛和牛を「奥洞爺牛」として売り出し、各施設の宿泊者向け料理や飲食店での提供を決めた。
秋以降のメニュー化を見据え、噴火湾産ホタテと楽しむしゃぶしゃぶ風の海鮮酒蒸し、ゴマ味みそ風味とみそ味2種類のすき焼き鍋、牛丼など7品を考案。8日に試食会が開かれ、委員らは肉の締まり具合や軟らかい食感を絶賛していた。
宿泊プランに組み込む料金は1万円前後を想定。同事業委員の川南和彦さんは「道内ではほとんど流通していない最高品質の牛肉。奥洞爺のブランドを根付かせたい」と意気込んでいる。
(菅原啓)